こんにちは!いなかに暮らすフリーランスのぽかちゃん(@pokapoka_resort)です。
駆除されるだけの野獣を活用できないかな〜と考えたとき、消費者の立場でいちばん最初にできることは「ジビエ肉を買って食べること」なのではないでしょうか。
ということで今回は、シカ肉とイノシシ肉あわせて2kgをBBQ用にいただいてみました〜!(送り主の、ジビエビジネスコンサル・やのだいちさん、ありがとうございます!)
私も友人たちも、ジビエ肉をさばいた経験はゼロ(笑)。ド素人がジビエをさばいたらどうなるのか?さっそくレポートしていきます。
山梨県都留市のスローライフな雰囲気も、いっしょに伝えられたらいいなと思います!
ジビエは下準備が命。でも…ムズい!(笑)

やのだいちさんによると「ジビエは野生の動物なので筋肉質。筋が強いので、急熱で硬くなりやすい。低温調理機を使えば柔らかくなるけど、BBQなら固くならないための処置は大切!」とのことでした。
同時に、ジビエは一般的な肉の3倍調理むずいけど、うまくやれば3倍うまくなるよ!とも言われていたので、ウォ〜〜〜〜下ごしらえ頑張るぞっ!と意気込んでいたのですが…
結論。ジビエの調理、むずいっ!!!!!笑
パワーというよりも、繊細な包丁さばきが問われましたね…。
また、お肉はタレ漬けにして一晩寝かせました。味付けは上手くいったので、レシピも書きますね!

まずは冷凍状態で届いたお肉を、常温の部屋に置きっぱなしにして、解凍します。
どちらのお肉も、半解凍くらいにとどめた方がベター。
なぜなら、焼いた時に固くなってしまいやすいので、ちょっと凍った状態で包丁をすべらせるようにしてめちゃくちゃ薄く切った方がいいからです。
初夏であれば1〜2時間置けばいい感じにやわらかくなるはず。
ただ…私たちは今回、うっかり放ったらかしにしすぎて両方とも完全解凍してしまいました〜〜ww(何やってんねん。)
ですので、柔らかく仕上がりやすい「タレ漬け」作戦で勝負してみましたっ!
シカ肉を調理する

完全解凍されたシカ肉を調理していきます。ドキドキ〜〜!
真っ赤な色で、まるでエネルギーがぎっしり詰まっているかのよう。ジビエって感じですね。
完全解凍したシカ肉は、スジだらけです。
やのだいちさん曰く、「白い膜みたいなのはスジなので、それをこまめに取り除いて、赤みの部分だけにするべし!」とのことだったので、その通りにしてみたのですが…

いや、やればやるほどスジ迷宮にハマっていくな??!!!
まれに「もはやこれは肉というより、スジである。」みたいな部分もあったので、そこは肉をこそげ落とすようにしてさばきました。
魚がさばける男子もいたのですが、「ムズい…」と苦戦していました(笑)
肉とスジが一体化してくっついているので、横から包丁をスッと入れて、スジだけを摘出していく作業です。
(プロの猟師がさばいているYouTube動画もあったけど、上手すぎて逆に参考にならない。笑)
1kgのシカ肉に、3人掛かりで1時間半くらいはかかりましたね。
しかし、ド素人でも「できないわけじゃない」くらいの難易度。ある程度の肉の大きさは確保でき、無事完了!!

漬けタレのレシピは、「料理酒+焼肉のたれ+チューブにんにく・しょうが+白ごまを適量」というテキトー仕様。
※今回は調達できませんでしたが、シカ肉には赤ワイン漬けも合うそうです!
とりあえずひと仕事終えて、つぎはイノシシ肉ですっ!
イノシシ肉を調理する

先に言っておくと、イノシシ肉はタレ漬けするにしても完全解凍しないほうがいいです。
ほんとに、でっっきるだけ薄〜〜〜く切った方が得策です。なぜなら固くなるから!
特に、脂身の白い部分がコリコリに固くなるんですよね…。もはやもう一回ちょっと凍らせたほうがよかったのではと思うほどでした。

ただスジ感はないので、カット自体は難しくありませんでした。
漬けタレのレシピは、「料理酒+レモン果汁と皮+チューブにんにく・しょうが+刻み白ねぎ」でした。夏は、さっぱりレモン塩だれが美味い!
※イノシシを漬けるときには日本酒が合うそうです。

ちなみにですが、タレにレモンを使うなら、余ったレモンでシャーベットを作るのがおすすめ。味が濃い料理が多いBBQのあとに、さっぱりお口直しできますよ!
砂糖、牛乳、水、レモン汁をまぜて冷凍庫で固めるだけで作れるのでマジで簡単です。
皮をみじん切り or ミキサーにかけて入れ込むとさらにウマいので試してみてね。
そして、運命のBBQ当日…。

会場となったのは、山梨県都留市の山奥「SOGE邸」、ガチの田舎暮らしが体験できるシェアハウスだ。

さあ、私たちが一晩仕込んだジビエ肉は果たして、美味くなったのか…?!
評判はいかに!!

まずは焼肉のタレに漬けたシカ肉から。
パクッ…
う…美味いっ!!!!!!!!!!
ド素人なりにスジ取りを徹底的に頑張ったからか、固さはまったくない…!努力が報われた気がして、嬉しいっ!w
むしろ柔らかくて、タレの味が染み込んでいてとても美味しい!くさみも感じません。
でもジビエらしい香りや、ほどよい弾力は健在。これはスーパーのお肉では味わえない最高の食べ応えです。
パク「うまい!」パク「うまい!」と、煉獄さんもビックリな盛り上がりです(キメハラしてすみません)

参加者のみなさんも「美味しい!」とお酒がすすんでいる様子。普段あまり飲まないメンバーも、私が持参したレモンサワーのシェアを希望してくるほど。シメシメと思いました(笑)
日本酒もいいですが、やっぱりビールやサワーなど、さわやかな炭酸系のお酒が合いそうです。
シカ肉の仕込み、大成功です。

お次は、肉の固さが懸念されるイノシシ肉です!
その懸念通り、固かったですwwww
タレの味はちゃんと付いていたのでよかったのですが…やはり、脂身の部分がコリコリになっていて、噛み切りにくかったです。
やのだいちさん曰く、「圧力鍋にイノシシ肉をぶちこんで1時間くらい煮込むと激ウマ」だそうなので、次はお鍋を試してみたいところ!
ジビエだからこそできる経験がある。

四苦八苦しながら肉を調理しているとき、私はなぜか楽しさを感じていました。
そう、これはいわば、仲間と一緒にBBQというプロジェクトを盛り上げるための「ジビエ作戦」。
シカのスジ取りがめちゃくちゃ大変でも、おっかなびっくりイノシシの肉を切るときも…。
スーパーの食材を切るだけでは味わえない、なんともいえない一体感がそこに生まれていたのです。
大袈裟にいえば、私はジビエ作戦を通して青春を味わったような気がしたんです。
同じ釜のメシを食う、だけでなく、そう…まさに「同じまな板のジビエ」(なんやそれ)

参加者のおいしい!という声が聞こえると、肉をさばいたメンバーで目配せしつつ「やったぜ!」と思わずニッコリしてしまったものです。
調理は大変だったけど、「自分で食べるものを自分で調理している感じ」も味わえてよかったです。
そもそも私がジビエっていいな、と思ったのは、自分で食べるものをなるべく自分で責任持つライフスタイルってカッコイイな、と思ったから。
そんな理想の生活に一歩近づけたような気がして、うれしかったです。
みなさんも、次のBBQではジビエ肉の調理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!きっと盛り上がりますよ。
ジビエおもしろそうだな〜と思った方はこちらのサイトも見てみてね!
ジビエ専門サイト『ジビエーる』
近年、注目されつつあるジビエ(野生動物の肉など)に関する様々な疑問や利活用方法を独自に調べ掲載するジビエ専門サイトです。